今回は「Uberではドライバーに補償される「キャンセル料」、GO・S.RIDEではどうなる?」を書こうと思います。
とりま、近年、タクシー配車アプリが普及し、都市部では“タクシーを捕まえる”という行為そのものが大きく変わりました。
配車アプリ黎明期の2018年には、特に「複数のタクシー会社に同時配車して早く来た方に乗り、遅い方をキャンセルする」という行為が再び問題視されていました。
最近は違うアプリでの同時配車問題は余りかかれなくなりました。
この話題が再び注目されたきっかけは、2024年8月、藤沢市の江ノ島タクシーがSNSで投稿した「お願い」でした。同社によれば、GOアプリ経由の配車で、他社や同社への「二重配車」が横行しており、ドライバーの労働や費用だけが無駄になるケースが増えているというのです。
【タクベル時代から続く「二重配車」という古い問題】
実はこの問題、新しいどころか配車アプリの黎明期から存在していました。2018年前後、DeNAが提供していた「タクベル」時代には、ナビ精度が甘く、反対車線に誘導、狭すぎる道を案内、一方通行逆走ルートを提示など迷ナビが多発で草でした。利用者も試行錯誤状態で、複数配車して早い方に乗るという行動がよく見られていました。
当時に比べればアプリの精度は劇的に向上したものの、二重配車という行為だけは完全には消えていなに様です。江ノ島タクシーが投稿したということは、今も一定数の利用者が同じ行動をしている証拠だと言えます。
【キャンセル料は誰に支払われるのか?意外と知られていない仕組み】
江ノ島タクシーが特に問題視したのは、キャンセル料の行き先です。
GOの規約ではキャンセル料(500円)を徴収できる場合がありますが、そのキャンセル料は運営のGOに支払われ、タクシー会社には入りません。
ここが利用者側もタクシー側も誤解しているポイントです。
■GOのキャンセル料が発生するケース
- 配車確定後3分以上経過した後のキャンセル
- 到着後5分以上待っても乗客が現れない場合
しかし、キャンセル料が発生しても「会社の売上」にはならず、アプリ側の収益となる仕組みで草。
これでは、二重配車の影響を直接受けるタクシー会社・乗務員の負担は報われません。
【GO・S.RIDEの利用停止基準は曖昧なまま】
GOの規約には「複数回キャンセルした場合、サービス利用制限」とありますが、この複数回が何回なのかは明示されていません。
2回なのか、5回なのか、10回なのか?・・・・利用停止を経験した利用者の事例もほぼ表に出てこないため、実態は不透明です。
S.RIDEも同様で、「キャンセルが続く場合は利用制限」程度の表現に留めています。アプリ各社とも、具体的なラインを公開したくないのが現実でしょう。
【乗務員側の負担は実はかなり重い】
二重配車が発生すると、
- ガソリン代
- 走行距離の増加
- 売上ゼロ
- 労働時間の無駄
- ストレスの増加
など乗務員にとっては負担しかありません。
特にタクシー業界は燃料費や車両維持費が重く、さらに歩合制が多いため、1回の空走がそのまま給与へ影響します。
江ノ島タクシーの投稿が話題を呼んだのは、「キャンセル料を取ってもドライバーには入らない」という現実を多くの利用者が知らなかった点にあります。
【利用者のモラルとアプリ側の仕組み改善が必要】
アプリ運営側も利用者も、どこか「キャンセル料あるし大丈夫ッショ」という認識が広がってしまっているのが現状です。しかし、その負担はほぼ乗務員一人に押しつけられています。
■必要な改善は2つ
- キャンセル料の一部をタクシー会社へ還元する仕組み
- 悪質キャンセルに対する明確なペナルティ設定と公開
キャンセル料が乗務員に還元されれば、不公平感が減り、モラルにも影響します。
また、利用停止の基準などを透明化することで、利用者の行動も変わるはずです。
【便利さの裏で、現場は負担を抱えている】
配車アプリは非常に便利になりましたが、その裏で二重配車や到着後の放置など、現場負担の大きい問題が再び表面化しています。今回の江ノ島タクシーの投稿は、業界全体にとっても重要な問題提起なると良いと思っていましたが・・・・・?


