今回は「タクシーと車内嘔吐・・・・日交が約款に書いた「今さらでも本質的な一文」を書こうと思います。
とりま、タクシー乗務員が100人いたらおそらく100人とも客の迷惑行為トップ3には入るのが・・・・「車内嘔吐」だと思います。自分はこの業界に15年いますが、幸いにも車内嘔吐経験は・・・・1回だけす。
‥‥・思いだしだくも有りません。(笑)😱
自分の周りの乗務員たちは、車内で吐かれても金銭を請求しない人、5,000円貰う人、10,000円貰う人など、「車内嘔吐」に対するのは乗務員によって様々です。
2025年11月27に日本交通が「車内で嘔吐などの汚損があった場合、損害金を請求する」旨を運送約款に記載しました。🙂👌この話を聞いて、多くのタクシー乗務員がこう感じたのではないでしょうか?。
「っえ、今さら?」(笑)
タクシーと車内嘔吐は、業界にとってあまりにも古く、あまりにも現実的な問題だからです。ではなぜ日交は、あえて今になってそれを約款に書いたのでしょうか?。
そこには、タクシー業界の空気が確実に変わり始めている背景があります。
【タクシーと車内嘔吐は昔からある問題です】
正直なところ、車内嘔吐は新しい問題ではありません(苦笑)。忘年会シーズン・歓送迎会・終電後の繁華街など、タクシー乗務員であれば誰もが一度は経験してきた出来事です。
これまで車内嘔吐は、「運が悪かった」・「深夜営業の宿命」、といった言葉で片付けられてきました。😱
【車内嘔吐は単なる汚れではありません】
しかし現場の感覚では、車内嘔吐は単なる「汚れ」ではなく、これは明確な営業事故で草。
- その場で営業を続けられなくなります
- 専門的な清掃や消臭が必要になります
- 数時間、場合によっては1日営業できなくなります
- 当然、その間の売上はゼロになります
清掃費用だけでなく、休車による営業損害が発生し、さらに、処理に当たる乗務員の精神的負担も決して小さくありません。
【請求できなかったわけではありません】
誤解されがちですが、これまで請求できなかったわけではありません。タクシーの運送約款には以前から、
旅客の故意または過失によって生じた損害は賠償請求できるという規定があります。
ただし問題な事は
- 金額が明確に示されていなかったこと
- 判断が現場任せだったこと
- 会社が前面に出てこなかったこと
このような曖昧な運用が続いてきた点です。
【だからトラブルになりやすかったのです】
結果として、
- 請求するドライバー
- 請求しないドライバー
- 判断を避ける会社
- 「聞いていない」と言う乗客
という状況が生まれてきました。
トラブルを避けるために、気の弱い乗務員や新人が泣き寝入りするケースも少なくありませんでした😱
【実は日交が最初ではありません】
ここで重要なのは、日本交通だけがこの対応を始めたわけではないという点です。
すでに、
- 日の丸交通
- 荏原交通
- 東京無線系の一部タクシー会社
- 地方の中小タクシー会社
などでは、車内嘔吐や汚損があった場合に、損害金を請求する項が約款に加筆され運用が行われています。
金額は会社によって異なり、11,000円程度から20,000円前後まで幅がありますが、考え方は共通しています。
それは、
清掃費だけでなく、営業できない時間=休車損害も損害であるという認識です。
【違いは「約款に書いたかどうか」です】
多くの会社では、今でも社内ルールや現場対応として処理している様です。
一方、日本交通は、
運送約款に明記し、公式に公表するという方法を取りました。
この「書いたか、書かなかったか」という違いが、今回の注目点です。
【最大手が書いた意味は小さくありません】
タクシー業界では、最大手の動きが事実上の基準になりやすい傾向があります。
日本交通が約款に明記したことで、
- 他社が同様のルールを導入しやすくなります
- ドライバーが乗客に説明しやすくなります
- 「聞いていない」というトラブルが減ることが期待されます
これは一社の判断というより、業界全体へのメッセージと見る方が自然でしょう。
【それでも「今さら」と言われてしまいます】
それでも現場の感覚としては、「それは何十年も前から問題だったんじゃネ?」と感じてしまいます。
それだけ、タクシー業界が我慢と黙認によって成り立ってきたということでもあります。
【だからこそ、今になって意味があります】
問題自体は昔からあり、他社もすでに対応を始めています。それでも、あえて約款に書いたことには意味があります。
これは・・・
- 乗務員を守るため
- 会社の責任を明確にするため
- 曖昧な運用を終わらせるため
タクシー業界の空気が一段階変わったことを示す動きだと言えるでしょう🙂


