今回は「東京の空気を読めるか?・・・Waymo自動運転タクシーが挑む「無理の範囲」を書こうと思います。

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とりま、2回程「Waymo」、「日本交通」、「GO」が提携し、自動運転タクシーの日本導入に向けた実証実を行うとい記事を最初は2024年12月、2回目はつい最近の2026年1月に書きました。

で、途中を端折りましたが2025年4月に東京の都心7区で前記した「Waymo」、「GO」、「日本交通に」よる自動運転タクシー 🚕 の実証実験がスタートしました。

アメリカの西海岸ではすでに日常となりつつある技術ですが、日本での導入は前回書いた様に単なる「技術の輸入」ではありません。

この実験の真の目的は、すでに確立された技術を披露することではなく、世界屈指の複雑さを誇る東京の道路において、AIがいかにして「無理の範囲」を見極められるかという境界線をあぶり出すことにあります。

【日本交通のプロが導く「地図作り」と「感覚の継承」】

現在、実験の第一段階として、日本交通の乗務員が実際にハンドルを握る「手動運転」 👨‍✈️ が行われています。これには2つの重要な役割があります。

  • 高精度3Dマップの構築 🗺️ 自動運転には、看板や信号の正確な位置を数センチ単位で記した地図が必要で、プロドライバーの視点で都心の複雑な車線をなぞり、基盤を作っています。

  • 「タクシードライバーとしてのプロの呼吸」のデータ化 🧠 狭い道でのすれ違いや、歩行者が多い場所での絶妙な減速など、日本のタクシー乗務員が長年培ってきた「現場の判断」をAIに学習させています。
  • 「ドライバーの阿吽の呼吸」

サンキューハザード 💡・⇒割り込ませてもらった際のお礼。

パッシングによる譲り合い 👋 狭い道での優先権の受け渡し。

視線による合図 👀⇒ 交差点での歩行者とドライバーの意思疎通。

【米国Waymoを支える「巨大なサポートセンター」の存在】

完全無人走行を実現しているアメリカのWaymoですが、実はAIがすべてを一人で決めているわけでは無く、その背後には、24時間体制の巨大な「サポートセンター」 🖥️ が控えています。

AIが走行中、工事現場や予期せぬ路上駐車などで自動運転タクシーが「どう進めばいいか分からない」と判断すると、即座にクラウド経由でアラートを発信します。そうすると、センターのオペレーターがリアルタイムで車載カメラの映像を確認し「この隙間を通って回避してください」といった具体的な進路指示を送り、AIの走行を再開させるのです。この「人間による遠隔支援」こそが、無人タクシーを成立させる最後のピースとなっています。

【米国で多発した「フローズン・ロボット」の教訓】

しかし、この連携がうまくいかないと、AIが「思考停止」に陥る所謂「フローズン・ロボット」現象 🤖 が発生します。
「フローズン・ロボット」とは言わずもがな「フローズン(Frozen)」の英語の「凍る・凍結する(freeze)」の過去分詞形で、主に「凍った・評決した」で、ロボットはこの場合タクシーにおなるので・・・・「思考停止に陥った凍ったタイクシー」という事でしょう。(苦笑)

都市具体的な事例内容
サンフランシスコ濃霧 🌫️ や路上に置かれた「工事用コーン」を回避できず、複数台が路上で立ち往生。後続車を数時間にわたりブロックした事例。
ロサンゼル 警察官による「手信号」 👮‍♂️ や、予期せぬパレードをAIが解釈できずにフリーズ草。緊急車両の通行を妨げる事態となった事例。

【「安全第一」が招く交通マヒ⇒お見合い現象のジレンマ】

東京の過密地帯で上記の様な現象が起きれば、影響は甚大です。特に狭い路地での離合(すれ違い)では、AI同士、あるいはAIと人間が「安全な距離が確保できない」と判断してお互いに譲り合ったまま動けなくなる**「お見合い」**が多発する懸念があります。

ルールを100%守るだけでは、交通の流れは作れない事はタクシー乗務員が一番知っています(苦笑)。時には「少し強引に車両の鼻先を出す」といった周囲との駆け引きが必要になりますが、これはAIにとって最も高いハードルの一つです。

【社会実装への解決策:人間とAIの「ハイブリッド」運営】

この「無理の範囲」を克服するために、以下のような解決策が検討されている様です。

  1. 遠隔監視・指示(フリート・レスポンス) 👩‍💻: AIが迷った際、即座にセンターの人間が映像を確認し、「ここは進んで大丈夫」と背中を押す仕組み。
  2. 現場急行チームの配備 🏃‍♂️: 車両が完全にフリーズした場合、近くに待機している日本交通のスタッフが数分以内に駆けつけ、手動運転でリカバリーする体制。
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【纏めると技術の先にある「社会の受容性」】

以上を考えると、今回の実証実験は「AIが日本の「空気を読めるようになる」のか、はたまた「人間側がAIに合わせた交通ルールを作る」のかという、未来の都市の形を決める重要な一歩となり様な気がします。
ここまで大々的に夢の「自度運転タクシー」の事をメディアで発信したのですから、日交もGO ももう少し進捗状況をメディアで公表しても良いと思うのは・・・・自分だけ?😱