今回は「タクシー会社の利益率は外食より低く、事故一件で利益が消えます(苦笑)」を書こうと思います。
とりま、タクシー乗務員の方なら分かると思いますが、出庫する前の点呼の時に管理者から「事故に気を付けて」と言われたり、月に1回の明け番集会の時に、その月の事故の件数やそれにかかった費用や前月比が発表されると思います。・・・・自分が勤務する会社がそうで、おまけにその時のドラレコの映像まで見せられます。(苦笑)
「タクシー会社の利益率はどのくらいか?」という話題になると、多くの人は驚う様で、日々の売上から人件費や燃料費、車両維持費を差し引くと、残る利益はわずか1〜3%程度になります。利益率3%と言う数字は、スーパーや量販店の利益率と同じ位だそうで、外食産業の平均利益率が3〜5%程度であることと比較すると、タクシーはさらに薄利の業種であることがよく分かります。(苦笑)今回は具体的な数字をもとに、タクシー会社の利益の厳しさと、事故リスクがどれだけ経営を直撃するかを考えます。
【タクシー会社は日々の営収が多く見えても残る利益はわずか】
タクシー会社の1日の売上が6万円あっても、最終的に残る会社の利益はわず3%なので1,800円程度に過ぎません。月に25日稼働したとしても、月間利益は45,000円程度です。物損事故や車両の維持費が1件入るだけで、利益は簡単に吹き飛び、赤字に転落することもあります。見かけの売上は大きくても、実際に自由に使えるお金は驚くほど少なくこれがタクシー業界の厳しい現実です。
【外食産業と比べると同じ売上でも利益の余裕は大きい】
外食産業の利益率は概ね3〜5%だあそうで、1日6万円の売上で考えると、日次利益は1,800円から3,000円程度で、月間25日稼働なら45,000円から75,000円の利益が見込めます。同じ売上でも、タクシーより利益を残せる余地はずっと大きく、事故やトラブルで利益が一瞬にして消えるリスクも低くなります。もちろん外食も原材料費や人件費の変動がありますが、タクシーのように一回の事故で赤字になるほどの脆さはありません。
【利益率が低いため、タクシー会社は事故予防や費用管理に必死になる】
利益率の低いタクシー会社では、日々の事故予防やコスト管理が経営の生命線です。運転教育や安全運転の取り組みで物損リスクを下げ、歩合率の調整で固定費を抑える工夫も欠かせません。また、車両整備コストのを下げるための最適化や、重大事故のみをカバーする保険制度の活用も重要です。軽微な物損は会社負担や規定に基づくドライバー負担で対応するなど、薄利だからこそ日常の仕組み作りが経営を守るのです。
【薄利構造ゆえ、事故や物損は経営を直撃するリスクになる】
タクシー会社の利益率はわずか1〜3%。外食産業の平均3〜5%よりも低く、事故や物損が発生すれば、たった1件でも赤字に転落する可能性があります。タクシー会社経営者はこの薄利構造を理解したうえで、事故予防や費用管理に注力し、予期せぬ出費に備えた資金フローを整える必要が必須の様です。「売上が多ければ安心」という考えは通用しないのが、タクシー業界の現実です。(苦笑)
例えば、50台が有る会社の平均営収が1日50,000円だとする会社では利益は、1日50,000円×50台×30日×3%=225万円が利益になります。
あくまで交換になるので、板金修理は省きますが、バンパー交換5万円、ドア交換10万円、フェンダー交換15万円・・・・会社が口を酸っぱくして事故の事を言う理由が分かります。(苦笑)😱