今回は「タクシーのメーターがすぐ動く理由、知ってますか?」を書こうと思います。
とりま、タクシーに乗ってしばらくすると、メーターにバーが表示され、じわじわ進んでいくのを見たことはありませんか?
【進捗バーの正体】
あのバーは、次の100円加算がいつ起きるかを示す「進捗メーター」 です。
距離だけでなく、停車時間なども考慮し、4〜5段階のバーで20%~25%ずつ進み具合を表示しています。メーターによってはバー表示ではなくボタンが増えて行く物も有ります。
【合成進捗率とは?】
進捗バーの%は、次の100円加算が発生するまでの進行度合いを100%として表したものです。
- 0% → 次の加算にほとんど進んでいない状態
- 100% → 次の加算が発生する直前
距離と時間の進捗を合算して計算するので、「距離だけ」、「時間だけ」で100%になるわけではありません。
【計算例:初乗り1,096mの後に100m走った場合】
前提条件
- 初乗り距離:1,096m(500円)
- 加算単位:255mごとに100円
- 時間加算:95秒ごとに100円
① 距離進捗
100m ÷ 255m × 100 ≒ 39.2%
② 信号で30秒停車した場合の時間進捗
30秒 ÷ 95秒 × 100 ≒ 31.6%
③ 合成進捗
39.2% + 31.6% ≒ 70.8%
→ この場合、合成進捗70.8%は 50〜75%の範囲 に入るので、バーは3本目に表示されます。
【別パターン・・180m走った場合】
- 距離進捗:180 ÷ 255 × 100 ≒ 70.6%
- 時間進捗(30秒停車):30 ÷ 95 × 100 ≒ 31.6%
- 合成進捗:70.6% + 31.6% ≒ 102%
→ この場合、合成進捗は100%を超えるので、100円加算が発生 します。
【4段階バーの目安】
バー | 合成進捗率 | 距離の目安 |
1本目 | 0〜25% | 0〜64m |
2本目 | 25〜50% | 64〜127m |
3本目 | 50〜75% | 127〜191m |
4本目 | 75〜100% | 191〜255m |
※あくまで目安で、距離+時間の合成進捗で決まります。
【纏めると】
進捗バーは、距離+時間の合成進捗を100%スケールで表し、4段階で表示 しています
- 信号待ちなどで停車しても、時間分の進捗が加算されるため、メーターがじわじわ動きます。
- 距離と時間を組み合わせるため、必ずしも「95秒で100円」とは限りません
ちょっとした興味本位の計算ですが、タクシーのメーターがすぐ動く理由の理解に役立つと思います。
💡 ポイントとしては
- 合成進捗率の100%は「次の100円加算が発生する直前」と明示
- 数字や計算は上記した様にステップで整理
- バーの段階表示は表にまとめて視覚的に理解しやすくなります。