今回は「如何にタクシー会社の「歩合70%」が当てにならないか(苦笑)積算歩合で現実を」書こうと思います。
とりま、あるタクシ紹介会社のYouTubeを見ていると、その会社が紹介したたクシー会社に勤務した乗務員の営収が150万円だったとかで、営収150万円は非常にレべチで(苦笑)ですが、隔勤だとすると13勤で1日12万円の営収が必要です。(苦笑)
おまけにその会社の営収150万円の時の歩率は・・・・70%だそうです。😱
タクシー業界の求人広告を見ると、必ずと言っていいほど「歩合70%」という文字が踊っています(苦笑)。確かに数字だけ見れば魅力的ですが、残念ながらこれは額面通りに受け取ってはいけません。実際の給料は、売上の区間ごとに歩率を掛けて合計する「積算歩合」で計算されるため、思ったほど稼げないことも珍しくありません。今回は、営業収入150万円の場合を例に、現実の数字を確認したいと思います。
【歩合70%」は本当に魅力的か?】
単純に考えると、営業収入150万円 × 70% = 105万円です。
「すげー!」と思うかもしれませんが、しかしこれは累進的な歩合を無視した単純計算に過ぎません。実際は、売上の低い部分には低い歩率しか掛からないため、最高歩率70%を全額に掛けても給料とは異なるのです。
【積算歩合の計算方法】
積算歩合とは、売上の区間ごとに歩率を掛け、その金額を合計する計算方法です。営業収入150万円の場合の区分と利益は次の通りです
| 営収区間(円) | 歩率(%) | 区間利益(円) | 総合利益(円) |
| 0 ~ 460,000 | 46 | 211,600 | 211,600 |
| 460,001 ~ 550,000 | 50 | 45,000 | 256,600 |
| 550,001 ~ 600,000 | 55 | 27,500 | 284,100 |
| 600,001 ~ 700,000 | 60 | 60,000 | 344,100 |
| 700,001 ~ 800,000 | 63 | 63,000 | 407,100 |
| 800,001 ~ 900,000 | 64 | 64,000 | 471,100 |
| 900,001 ~ 1,000,000 | 65 | 65,000 | 536,100 |
| 1,000,001 ~ 1,100,000 | 66 | 66,000 | 602,100 |
| 1,100,001 ~ 1,200,000 | 67 | 67,000 | 669,100 |
| 1,200,001 ~ 1,300,000 | 68 | 68,000 | 737,100 |
| 1,300,001 ~ 1,400,000 | 69 | 69,000 | 806,100 |
| 1,400,001 ~ 1,500,000 | 70 | 70,000 | 876,100 |
- 区間利益:その区間の売上差 × 歩率
- 総合利益:その区間までの利益を累計
このように計算すると、営業収入150万円の積算歩合は 約87.6万円 となり、単純計算の105万円よりかなり低くなります。
【結論:一律歩合60%程度の水準】
求人広告の「歩合70%」は数字として魅力的ですが、実際の積算歩合では 一律60%程度の給料水準 です。歩合率の数字だけに踊らされず、計算方法を理解することが重要です。
皮肉を込めて言えば、広告では「夢の高歩合!」と煽っていても、現実の給料は常識的な水準なので、数字に騙されない事こそ、真の「賢いタクシー乗務員」なのです。👌
下のグラフは累進歩合と積算歩合の違いの物です。👍
