今回は「タクシーの「アプリ手配料100円」は何者なのか?」を書こうと思います。
とりま、最近、タクシー車内の広告でも、配車アプリのサイトでも「アプリ手配料100円」 という文字をよく見かけます。(苦笑)
ただ、よく考えると不思議で、運賃とは別に100円取られ、何に対する対価か説明が薄くタクシー会社の収入なのか? アプリ会社の収入なのか?が全く分かりません。
「当たり前の料金」として広がっているのに誰もその本質を説明していません。🤷♀️
【支払うのは利用者で受け取るのはアプリ側】
その結果、利用者 → アプリ会社 に100円が流れるの式でタクシー事業者ではなくアプリ会社の収益となるケースがほとんどです。
にも関わらず・・・・利用者から見える表示は運賃の迎車の仲間のように見える事が、最初の違和感です。(苦笑)
【なぜ100円なのか?】
100円を請求されても、怒りが出ない最小限の金額+業界全体に滑らかに浸透させるための設定の様で、もしこれが300円/500円/1,000円だったら世論は絶対に反発します。皆さんも毎日使用する物の値段が100円値上がりしたら「高くなったんじゃネ?」と思うでしょが、タクシーはそれ程へ―ビーユーザー以外は偶に乗る位なので値上げ感はないはずです。
裏を返せば、配車青プリ側の「塵も積もれば」のせこい戦略です。特に配車アプリの7割のシェアを持つGOの「塵も積も戦略」は100円×1日の全国の配車回数✖30日で計算すると、結構嬉しい金額になります。
つまり100円は・・・・「市場慣らし運転(苦笑)」のための低価格戦略って事です。
【最大の矛盾は公共交通なのに民間課金が先行】
ご存じの様に、タクシーは道路運送法で規制された 公共交通なので運賃改定には国の認可が必要です。
しかしアプリ手配料は、運賃ではないので国の規制枠外になり、収益はアプリ会社へ(苦笑)
要は、公共交通の仕組みに民間の課金ロジックが侵入している構造です。
【国交省が「送迎手数料」規制を検討】
2025年5月、国交省は次のように問題提起しました。「ドライバーや車両以外にアプリ運営者が取る手数料」を際限なく取れない仕組みが必要と・・・・つまり、対象となり得るものは…
アプリ手配料(100円等)・優先配車料(300~1,000円)・その他サービス料、などが考えられます。
って事は、車両運行に直接関与しない、純粋な「アプリの利益」これが焦点です。
【利用者は何のサービスに対して100円を払っているのか?】
実態はとても曖昧で、・手配成功の保証なし・到着スピード保証なし・近隣車両優先も別料金
つまり・・・・アプリにアクセスするための通行料的な料金なのに「タクシーの迎車料金」の一部に見せかけています。
【導入拡大の狙いは顧客囲い込みか?】
最近はアプリでタクシーを利用する人が多く、中でも電子決済を行う人が多いので、現金を使わせずアプリ依存を作るためと勘ぐってしまいます。(笑)
囲い込みが成立した瞬間に海外では・手数料が値上げ・事業者→アプリへの依存増・利用者の選択肢消失・・・・日本も同じ轍を踏む危険性があります。
【今後、:国交省の規制に踏み込む可能性は?】
国交省が守りたいのは、公共交通としてのタクシーの料金の透明性と公平性なので、そのため
・アプリ手数料は将来的に認可制にし、上限設定の可能性大して利用者への説明義務が強化される方向になる様な気がします。・・・知らんけど(笑)結果、配車アプリが「イケイケ」の今が一番静かに迫りくる危険な”タイミングです。
【謎の100円の正体】
| 観点 | 実態 |
| 100円の行き先 | ほぼアプリ会社 |
| 対価 | 明確ではない |
| 制度上の問題点 | 運賃と誤認される課金制 |
| 国交省の懸念点 | 「乗務員・車両以外」の利益過多 |
| 最後に残るのは | 利用者の負担増だけ |
一言で纏めると、タクシーが100円高くなったのではなくアプリ料金が増えているだけです😱🚕

