今回は「ジャパンタクシーはなぜ誕生したのか?」を書こうと思います。
とりま、タクシーと言えば長年、トヨタの「クラウン・コンフォート」が代名詞でした。
街を走るタクシーの多くがこの車で、日本のタクシー文化そのものを支えてきた存在と言っても過言ではありません。😊
しかし2018年、コンフォートは生産終了となり、代わって登場したのが「ジャパンタクシー」です。
この流れについて、「新安全基準に適合できなかったから切られた」とか「ジャパンタクシーが出たから終わった」という説明がされがちですが、実態はもう少し構造的の様です。
【コンフォートは安全基準に適合していたのか?】
結論から言えば、コンフォートは販売当時の自動車保安基準には適合していました。でなければ、長年にわたり生産・登録・営業に使われ続けることはありません。
ただし、ここで重要なのは「当時の基準」と「現在の基準」は、そもそもの思想が違うという点です。
【変わったのは安全基準より安全基準の考え方】
従来の安全基準は、
- 事故が起きた際の被害軽減
- 車体強度やシートベルトなどの受動安全
が中心でした。換言すると旧基準は「事故は起きる前提」で事故が起きた時に被害を抑えられるか?と言考え方でした。
一方、2010年代後半以降は、
- 衝突被害軽減ブレーキ
- 誤発進抑制
- 歩行者検知
- 高齢者対応
といった「事故を起こさせない」予防安全が前提になります。つまり、安全基準が厳しくなったというより、安全の考え方そのものが変わったというのが実情です。
【改修で追いつくより、新しく作った方が早い】
ここで現実的な問題が出てきます。コンフォートをこの新しい考え方=新規準に合わせようとすると、
- 車体骨格の再設計
- 電装系の全面刷新
- センサー前提の構造変更
- ユニバーサルデザイン対応
等々が必要になります。
これは「マイナーチェンジ」ではなく、ほぼ新車開発です(笑)。それならば、旧来の車=コンフォートを延命するより、新基準を前提に一から作った方が早く、安く、将来に耐えるという判断になるのは、トヨタとして極めて合理的な話です。
【ジャパンタクシーはコンフォートの後継車ではない】
ここが一番誤解されやすい点ですが、ジャパンタクシーはコンフォートの単なる後継車ではありません。
- 予防安全前提
- ユニバーサルデザイン前提
- 高齢者・観光・インバウンド前提
- 将来の規制強化を見据えた設計
等々、つまり「これからのタクシー像」そのものを形にした車・・・・それがジャパンタクシーです。
【結果としてコンフォートは役割を終えた】
重要なのは、コンフォートがタクシーの「不適合車」になったわけではないという点です。
- 法的にアウトだったわけではない
- 危険な車だったわけでもない
ただし、時代が求める前提条件が変わり、その役割を終えた・・・・これが実態でしょう。
【まとめ】
コンフォートは当時の安全基準に明確に適合していた
- ただし、新しい安全思想=予防安全・UDには前提外だった
- 改修で追従するより、新基準前提で新車を作る方が合理的
- その判断の結果として誕生したのがジャパンタクシー
「ジャパンタクシーが出たからコンフォートが終わった」のではなく、時代と基準の変化に合わせた「最適解」がジャパンタクシーだったそう理解するのが一番自然だと思います。
ですが、ここまでジャパンタクシーを持ち上げて何ですが(笑)、車椅子乗降問題、リアウィンドウが開かない問題、物を置くスペースが少ない等々、改善する箇所は多いそうです。(苦笑)😱🤷♀️


