今回は「迎車料金の謎・・・1000円は不可、でも0円はOK? 法律と現実のタクシー規制」を書こうと思います。
とりま、アプリでも無線でも迎車料金は付き物で、タクシーを呼ぶとき、迎車料金は「仕方ない出費」と思われがちです。しかし、ここで面白い事実があります。・・・・法律上は迎車料金を自由に申請できるのに、地域相場の倍額にしたい申請は認められず、逆に0円にする申請は問題なくOK。つまり、1000円はほぼ不可能、0円は可能・・・この不思議な矛盾、タクシー業界ならではの現実です。
【法定上は自由、でも実務は制限】
道路運送法では、タクシー事業者は迎車料金を含む運賃・料金を地方運輸局に申請できまります。理論上は「迎車料金が地域相場500円のところ、1000円にして申請」も理論的には可能です。しかし、実務上では公共性や地域慣行を重視するため、認可される可能性はほぼゼロです。
一方で、迎車料金を0円に下げる申請は、利用者保護の観点からも問題なく認可されます(苦笑)。法律はあくまで「申請の自由」を認めているだけで、認可の判断は運輸局の裁量次第なのです。
【矛盾の正体】
ここにあるのは、法律と実務の以下の様な「ズレ」です。
- 法律上・・・申請は自由なので」1000円でも0円でも可能です。
- 実務上・・・公共性・地域慣行の観点から、高額は認可されませんんが、0円はOKです。
皮肉なことに、タクシー事業者は「高額にする自由はほぼ有りませんが、無料にする自由はあります」という逆説的な世界にいるのです。
【では、どうすれば高付加価値サービスは実現できるか?】
都市型ハイヤーや特別車両として運賃区分を変える
- 追加サービスをオプション化して別料金にする
- 自治体の実証実験などで規制枠外で試す
法律の網をくぐりつつ、現実的に高付加価値サービスを提供するには、少し頭をひねる必要があります。(笑)
【纏めると】
迎車料金の世界は不思議です。「1000円は不可、でも0円はOK」・・・法律上の自由と実務上の裁量のギャップが、タクシー業界の規制の皮肉な現実を生んでいます。タクシー業者は利用者保護とサービス差別化の板挟みで、タクシー事業者は今日も頭を悩ませています。(苦笑)😢

