今回は「タクシー運転手の収入4割増は本当か?テレビの数字の「からくり」を考えてみる」を書こうと思います。
とりま、(2026年03月06日放送のフジテレビのFNNプライムオンラインで 「(タクシー運転手、収入4割増に 「配車アプリ」普及で年収1,000万超の人や柔軟なはたき方も広がる」老物が放送されていた様です。そのURLは
https://www.youtube.com/watch?v=RfQbLw3WWiw )
なので、見るかちがあるかどうかは分かりませんが(苦笑)タップすればご覧になれます。
上記の様に最近、テレビやニュースで「タクシードライバーの収入はコロナ禍の2020年と比べて4割増えた」という話をよく耳にするようになりました。
これだけ聞くと、「今はタクシー運転手はかなり稼げる仕事になったんじゃネ?」と感じる人も多いかもしれません。
中には「転職するならタクシーもありかもしれない」と思う人もいるでしょう。・・・知らんけど(笑)
しかし、この「4割増」という言い方には、少し注意して見ておくべきポイントがあります。数字自体は間違っていない可能性が高いのですが、どこと比較しているのかを考えると、印象がかなり変わってくるからです。
【比較されているのはコロナ禍で最も落ち込んだ年】
まず重要なのは、比較対象の基準になっているのが2020年だという点です。2020年といえば、新型コロナの影響で人の移動が大きく減った年でした。観光客はほとんどいなくなり、夜の街も閑散とし、多くの人が外出を控えていました。
当然ながら、タクシーの利用も2020年は激減しました。つまり2020年は、タクシー業界にとって「かなり特殊な年」であり、収入が大きく落ち込んだ時期だったのです。
例えば仮に、平均年収が次のように推移していたとします。
2019年 360万円
2020年 300万円
2024年 410万円
この場合、2020年と比べれば確かに約4割増という計算になります。しかし、コロナ前の2019年と比べると、増加は10〜15%程度です。つまり「昔より4割稼げるようになった」というより、「コロナの底から大きく回復した」という方が実態に近いと言えるでしょう。
【テレビで紹介されるのは都市部の成功例】
もう一つ気になるのは、テレビで紹介される乗務員の多くが東京や大阪の都市部のケースだという点です。東京や大阪などの大都市では、観光客の回復や夜の需要の復活や稼働率の低下によって、タクシー利用がかなり増えているのは事実です。
さらにコロナ禍最以降は、配車アプリの普及によって効率よく客を乗せられるようになったこともあり、売上が劇的に伸びている乗務員もいます。実際に、年収600万円以上という例が紹介されることも珍しくありません。
ただし、これはあくまで都市部の話です。地方では人口減少や利用客の少なさもあり、コロナ前の水準に戻った程度という地域も少なくありません。つまり、全国すべてのタクシードライバーが同じように収入を伸ばしているわけではないのです。
要は、報道されているのは、タクシーバブルの東京や大阪の例だけす。
【報道されている数字は正しくても印象は変わる】
ニュースやテレビは、分かりやすく伝えるためにインパクトのある数字を使うことがよくあります。「4割増」という表現も、そうした見せ方の一つなのかもしれません。
もちろん、タクシー業界がコロナの落ち込みから回復しているのは確かでしょう。しかし、それを全国的にタクシーは「昔より大幅に稼げる職業になった」と受け取ってしまうと、少し現実とは違った印象になってしまいます。
数字を見る時は、「何と比べているのか」「どの地域の話なのか」を少しだけ考えてみだけで、ニュースの見え方はかなり変わってくるのではないでしょうか。
テレビで語られる数字の裏側には昔から、意外とこうした「見えない前提」が隠れているものです。😱😱😱😱😱
