今回は「一般社団法人東京タクシーセンターなのに「一水会」?紛らわしすぎるタクシー業界の呼び名の話」を書こうと思います。
とりま、業界紙で「車拒否6件、不収受4件など/一水会で2月の苦情申告を報告」という記事を見ました。
この記事をググって見るとGoogleのAIが「一水会(一般社団法人東京タクシーセンター)の2月の苦情申告報告において、乗車拒否が6件、不収受(予約車の拒否など)が4件報告されたという内容は、東京タクシーセンターが毎月公表している苦情・要望等に関するデータの一部と合致します。」となりました。
っえ、一水会といえば普通は政治団体を思い浮かべる人が多いはずです。それがタクシーセンターのことを指しているとなると、知らない人はまず混乱します。
【タクセンと呼ばれる組織の正体】
まず前提として、タクシー乗務員経験者の方や現任の乗務員の方なら、東京タクシーセンターという組織がる事は当然しています。
東京のタクシー業界で通称「タクセン」はかなり重要な存在で、苦情対応や運転者の指導、などを担っていて以前は地理試験の実施をしていました。
業界では普通「タクセン」と呼ばれていて、この呼び方が一番一般的です。実務に関わっている人間ならまず間違いなくこちらの呼び名を使います。
【なぜ「一水会」と呼ばれるのか】
ではなぜ一水会なんて呼び方が出てくるのでしょうか?。これは完全に業界内の慣習的な呼び名な様です。もともと会合が「第一水曜日」に行われていたことに由来すると言われていて、そこから「一水会」という言い方が定着したとされています。
つまり正式名称でもなければ、一般向けの呼称でもない、いわば内輪の言葉の様4です。
【最大の問題は別の一水会が存在すること】
ここでややこしさが一気に増します(苦笑)。世間一般で「一水会」といえば、一水会という政治団体を指すことがほとんどです。ニュースやネット記事でもこちらの意味で使われることが多いため、普通の感覚だと「一水会=政治団体」と認識してしまいます。
その状態で「一水会(東京タクシーセンター)」なんて書かれていたら、「え、タクシーセンターって政治団体なの?(笑)」と誤解しても無理はありません。実際、業界外の人が見たらまずそう思うはずです。
【業界紙のわかってる前提問題】
東京交通新聞のような業界紙では、「一水会」と書けば通じるという前提がる様です。
そのため、あえて通称を使いつつ、カッコ書きで正式名称を補足するというスタイルになっています。ただこれ、業界人には親切でも、外部の人間にはむしろ混乱の元です。
正直なところ、「最初からタクセンって書けばいいのに」と思うこともあります。わざわざ誤解されやすい呼び方を使う必要があるのか?、という疑問は残ります。
【現場感覚とのズレ】
現場で働いていると、「一水会」という言い方は聞くことはほゞほゞ無いので、日常的に使うかと言われると微妙です。やはり「タクセン」が圧倒的に通りがいいはずです。にもかかわらず、紙面では一水会が出てくる。このズレが、さらに混乱を招いているように感じます。
【纏めると】
「一水会」という言葉ひとつとっても、文脈によって意味が全く変わります。タクシー業界では東京タクシーセンターを指すことも有りますが、一般社会では政治団体を指すのが普通です。この二重構造がある以上、少なくとも一般向けの文章では注意が必要だと思います。
業界の中だけで通じる言葉は便利ですが、外に出た瞬間に誤解を生むことも今回の様にあり、今回の件は、その典型例ではないでしょうか。こういう細かいところにこそ、業界紙やネットでの情報発信の難しさが出るなと感じた次第です。😱😱😱
