今回は「空飛ぶタクシー・・・同じ最終段階なのに、なぜ日本は遅れて見えるのか?」を書こうと思います。
とりま、今年の5月にアカメリのニューヨークで所謂「空飛ぶタクシー」をマンハッタンから空港まで飛行させる初めての実証実験が始まり、報道陣に公開された様です。
日本では、2025年大阪・関西万博の目玉「空飛ぶクルマ」は、当初計画された商用運行)が断念され、デモフライト)の実施が中心となった事は記憶に新しいと思います。
使用した機体は、米国での量産に必要な型式証明の取得審査では5段階中、第3段階まで完了したメーカーは、米国ではジョビーが初だそうです。
ネットニュースだけ見ていると、アメリカも日本も「空飛ぶタクシーは5段階中の最終段階」と言われています。
それなのに、どうにも日本は出遅れているように見えます。
本当に技術力の差なのでしょうか。
それとも、もっと別の理由があるのでしょうか。
少し意地の悪い見方をすれば、同じ「最終段階」という言葉の中身が、そもそも違っているのではないかと言う疑問が浮かびます。
【同じ“最終段階”でも、立っている場所が違う】
日本もアメリカも、形式上は認証プロセスの上記した様に同じ最終段階に入っています。なので、ここだけ切り取れば「同じ位置」に見えます。
ただ実態はというと、アメリカはゴール直前、日本はようやく入口に立ったところ、というのが正直なところでしょう。
最終段階という言葉は便利ですが、実はその中身はかなり振れ幅があります。
長い廊下のようなもので、入口にいる人と出口にいる人を同じ場所にいるとは、さすがに言いづらいでしょう。
【「実証」の意味が、そもそも違う】
アメリカでは、実証実験といってもかなり本番に近い環境で飛ばしています。
都市上空、実際のルート、繰り返しの飛行などです。
要するに「使いながら完成させる」という発想です。
一方の日本は、条件を細かく区切り、リスクをできるだけ排除した状態で試験を行う方式です。
これはこれで筋は通っていますが、どうしても進みはゆっくりにります。
同じ「実証」でも、アメリカはほぼ本番、日本は念入りな予行演習、という違いがある様です。
【「安全第一」が悪いわけではないが?】
日本の慎重さは、過去の事故例えば JAL123の様な大事故の教訓 や制度の積み重ねの上にあります。
安全を軽視しているわけでは決してなく、むしろその逆です。
ただ、その姿勢が「完全に説明できないものは前に出さない」という形になると、
新しい技術とはどうしても相性が悪くなります。
結果として、リスクを管理しながら進む国のアメリカと、リスクを極限まで減らしてから進む国の日本で、スピードに差が出るのは避けられません。
【遅れているのか、それともやり方が違うのか?】
では日本は遅れているのか、と言われると、少し答えに困ります。
確かに見た目のスピードでは前述いた様にアメリカの後ろに見えます。しかし逆に中身を見れば、安全性の詰め方はむしろ徹底しているとも言えるのではないでしょうか?。
どちらが正しいかは、正直なところまだ分かりません。
ただ一つ言えるのは、「同じ最終段階」という言葉をそのまま信じると、現実を見誤るということです。
同じ場所にいるようで、実はまったく違う景色を見ている・・・・それが今の状況ではないでしょうか。
因みに大阪万博で使用した機体は5段階中3段階の機体で、製作社は今回飛ぶタクシーを飛ばした、空飛ぶタクシーを手がけるアメリカの企業ジョビー・アビエーションが開発した電動の垂直離着陸機の実証飛行です。
大阪万博の時は3段階目だったのが、今では最終地点の5段階目迄立った半年で最終段階まで来ています。スゴくて(笑)🤷♀️
