今回は「【京急タクシー、newmo軍門に下って草、現場目線で見るこれから」を書こうと思います。
とりま、マジビックリで草です。今まで何回と無く取り上げて来た、交通系スタートアップのnewmoは3月23日に、京浜急行電鉄のタクシー事業を買収すると発表しました。
これまでは大阪府など未来都や岸交通を買収してタクシーを運行してきましたが、新たに首都圏に進出するそうです。
東京都や神奈川県を地盤とする同社から事業を引き継ぎ、ライドシェ事業が国許可が下りなくライドシェア事業は頓挫したので、タクシー事業の拡大に向けて同様の買収を進めます。
京急からタクシーのグループ会社6社を買収し、全社合わせて車両ベースで約400台、乗務員は約600人だそうです。
2025年3月期の売上高は合計で38億円で、取得額は当然非公表(苦笑)、京急はタクシー事業から撤収するそうです。
3月中に譲渡を完了して、4月1日付で「新会社のうみかぜ交通(横浜市)」として発足するそうで、配車の方法や営業地域に変更はなく、東京都や神奈川県で運行するそうで、京急百貨店の商品券などは引き続き利用できるそうです。
形式としては事業譲渡ですが、乗務員目線では「会社の色が変わる」という話に近いと思います。
【そもそもnewmoとは何か】
newmoは、もともと「海外のライドシェアの仕組み」を狙って立ち上がった会社です。海外のように一般ドライバーが乗客を運ぶ仕組みを日本でも広げようとして、かなりの資金を調達してきました。いわゆる「IT×移動」のど真ん中を狙ったプレイヤーです。
ただ、日本ではご存じの通りライドシェアは制度面の壁が厚く、 newmo が思ったように広がっていないというか・・・実証実験的な動きはあっても、ビジネスとして一気に拡大する状況にはなっていないのが現実です。
【ライドシェア資金がタクシーへ】
そこで出てきたのが今回の流れです。・・・・本来ライドシェアで使うはずだった資金を、既存のタクシー会社の買収に回す。つまり「ゼロから市場を作る」のではなく、「すでにある足を押さえる」方向に舵を切ったわけです。
京急タクシーグループのように、エリアも台数もまとまっている会社は、newmo側から見ればかなり魅力的な土台です。約400台規模のタクシー4を一気に取り込めるわけですから、事業としてのスピード感は段違いです。
【京急はなぜ手放したのか】
一方で、京浜急行電鉄 側がタクシー事業を手放した事情も至ってシンプルです。
京急はタクシーは本業ではなく、しかも人手不足で思うように稼働が上がらない。投資して立て直すか、手放すかの二択で、後者を選んだという見方が現実的でしょう。
鉄道会社としては、安全・安定が最優先です。変化の激しいタクシー業界に深く踏み込むより、専門の会社に任せた方が合理的、という判断だったのだと思います。
【現場で起きそうな変化】
では、乗務員として何が変わるのか。ここが一番気になるところです。
すぐに大きく変わることはないと思います。ただ、時間をかけてじわじわと変わる可能性は高いのは、特に影響が出そうなのは配車と営業スタイルです。
これまでは配車アプリは GOが使われていましたが、GOはあくまで外部の仕組みです。今後は、より自社主導の配車アプリやデータ活用が進む可能性があります。そうなると、流し中心の営業から、アプリ中心の営業へと比重が移っていくかもしれません。
また、データで動かす会社になると、稼働の仕方や配車の取り方が細かく見られるようになる可能性もあります。これまでの乗務員の京急タクシー「経験と勘」に加えて、「数字に合わせる動き方」が求められる場面は増えそうです。
【チャンスか、やりづらさか】
この変化をどう捉えるかは人それぞれだと思います。正直、やりづらくなると感じる人もいるはずです。特にこれまでの京急タクシーのやり方で安定して稼いでいた人ほど、違和感は出やすいでしょう。
ただ一方で、アプリ配車に強い人や、効率よく回せる人にとってはプラスに働く可能性もあります。需要の波を掴める人は、むしろ今まで以上に売上を作れるかもしれません。
【これからの現場に求められそうなもの】
結局のところ、今回の譲渡で問われるのは「会社がどう変わるか」以上に、乗務する「自分がどう対応するか」だと思います。
