今回は「東京特別区・武三地区の運賃タクシー運賃改定で売上はどこまで上がる?」を書こうと思います。
とりま、既にご存じの様に東京のタクシー運賃が改定されて改定率は10.14%だそうです。
2023年のタクシー運賃改定以降、「実際どれくらい売上が上がったのか?」と気になっている方も多いと思います。
今回は、業界紙の1月の平均データをもとに、旧運賃と新運賃を同じ条件で当てはめて、どの程度の増収になるのかを具体的に計算してみました。現場感覚に近い形で整理しているので、参考になると良いのですが?
【平均データをもとに1回あたりの売上を分解】
まずは東京地区(特別区・武三地区)の1月の平均データを使います。
1日あたりの営収は込み約62,400円、乗車回数は22回なので、1回あたりの売上は約2,836円になります。
さらに実車距離は1日88kmなので、1回あたりの乗車距離は約4km。この距離を旧運賃に当てはめると、距離部分は約1,600円となり、残りの約1,236円が時間料金(信号待ちや渋滞など)による売上と分かります。
つまり、売上の内訳は
・距離:約56%
・時間:約44%
という構造になります。
【新運賃を同じ条件で当てはめる】
この旧モデルをそのまま使って、新運賃で計算し直します。
まず距離運賃ですが、加算距離が短くなったことで、1回あたり約1,700円になります。旧運賃よりもおよそ+100円の増加です。
次に時間運賃です。時間単価は90秒→70秒に短縮されているため、同じ時間でも約1.29倍の料金になります。これを当てはめると、時間部分は1,236円が約1,589円まで一気に増えます。
【1日あたりの営収はいくらになる?】
距離と時間を合計すると、1回あたり約3,289円となり、これに平均乗車回数22回を掛けると、・・・・営収は込約72,000円/日車、抜き64,800円
という結果になります。
【改定率はどのくらい?】
旧営収62,400円と比較すると、+15.9%の増収になります。
【公表値との差はなぜ出るのか】
運賃改定の資料では「約10.14%」とされていますが、今回の試算はそれより高めに出ています。
これは、今回のモデルが「時間割合44%」とやや高め、つまり渋滞や低速走行の影響を受けやすい条件になっているためです。実際の営業では、高速利用や流れの良い時間帯が増えれば、この増収率はもう少し落ち着いてきます。
【まとめ】
今回の計算から分かるのは、運賃改定の影響は単純な10%前後にとどまらず、営業スタイルによってはそれ以上になるということです。
特に都心部での営業や、渋滞の多い時間帯では、時間料金の影響が大きく出るため、体感としては「思ったより上がっている」と感じるケースも多いはずです。
逆に、流れの良い営業が中心であれば、公表値に近い伸びに収まると考えられます。
同じ平均データでも、見方を変えるだけでここまで違いが見えてくるのは面白いところです。🤷♀️
