東京と横浜で縮まらない「1万円の距離」

乗務員の給料

今回は「東京と横浜で縮まらない「1万円の距離」」を書こうと思います。 

とりま、「また、いつもの1万円差か~(苦笑)」と、 最新の営収データを開いた瞬間、そう独り言ちたのは私だけではないはずです。・・・知らんけど(笑) 

2026年1月、東京地区(約62,400円)と京浜地区(約53,800円)の間に横たわる「日車1万円の壁」は、コロナ明けでも相変わらず、伝統芸能のような安定感でそこにありました。(笑) 

 しかし、表面上の数字に騙されてはいけません。この格差は「停滞」ではなく、両者が猛スピードで並走しながら、業界全体の天井を突き破ろうとしている証拠なのです。 

【 伝統芸能か?(笑)「一万円の壁」——背中を追いかけ、共に昇る摩天楼 】

コロナ前も今も、東京の背中は1万円先に有りますが、けれど、景色は全く別物です。 

 両地域とも前年同月比を東京は104.2%、横浜は102.8%と軽々と超え、日車営収は右肩上がりを続けています。 

格差が埋まらないのは京浜が遅れているからではなく、東京というモンスターがインフレの波を全力でサーフィンしているからです。(笑)つまり、これは「格差」という名の、健全な「底上げ」の記録なのです。 

【 勘より着信音。タイヤを履いたスマホが「空車」を過去にする 】

東京の実車率平均が47.5%という数字は、もはや「空車で走るほうが難しい」レベルです。 

京浜も43.6%と大健闘していますが、この差を分けたのは「街の密度」と「指先のタップ」の数です。 かつてのベテランが持っていた「客の居場所を嗅ぎ分ける鼻」は、今や配車アルゴリズムに取って代わられました。配車アプリが登場した時はアプリ使用率は2%代だったのが、今は25%と4回に1回はアプリで車を手配するまでにきました。 

効率化の果てにあるのは、1万円の差を維持したまま、全員が等しく忙しくなるという、贅沢で残酷な世界です。 

税込六万円のプライド。僕らは「小腹」ではなく「価値」を運んでいる

3年前の運賃改定を経て、1日の売上が税込6万円を超えることが「東京の日常」になりました。又、今年の4月20日から東京は新運賃が適用されました。 

横浜も東京より早い3月16日から値上げをして、値上げ前も京浜も5万円台をしっかりキープしています。 

 これは単に物価が上がったからではありません。供給(車両数)が絞られた中で、それでもタクシーを呼ぶ「選別された需要」に応えている結果です。1回4km弱の短い旅路は、以前よりもずっと重みを増している様です。 

乗務員の自分達は今、かつてないほど「高い価値」を運んでいる自覚を持つべきかもしれません。 

横浜の坂道が育てた粘り腰。東京の華やかさに負けない「生活の足」の誇り

横浜・川崎の乗務員は、東京の数字を見て溜息をつきたくなりますが、京浜地区の稼働率84.2%は、地域に根ざした「生活の足」としての底力です。 

 観光客に左右される東京の華やかさの裏で、坂道の多い街で着実に客を拾い続ける粘り腰。この102.8%という伸び率こそが、京浜ブランドのプライドです。1万円の差は格差ではなく、それぞれの地域が選んだ「生き方」の現れなのです。 

(後記) 数字は嘘をつきませんが、何も語りません。1万円の差が変わらないことに安堵するか、あるいはその先を見るか。ハンドルを握る皆さんの「次の一手」が、2月の数字をまた面白くしてくれるはずです。 

話が長くなるので詳細と感想は割愛しますが、1年で最も忙しいであろう12月の営収は、東京特別区・武三地区で込み66,000円、抜き60,000円と1営収6万円の壁を越え、京浜では込み51,000円、抜き46,000円だった様です。って事は、東京と横浜の差は12月に限れば15,000円東京の方が良かった様です。